NIKKOR Z 50mm f1.8 S 今年のワーストレンズですってよ
1.NIKKOR Z 50mm f1.8 Sが今年のワーストレンズに選ばれました
皆さんご存知の通り、DPReviewTVというところが今年のワーストレンズにNIKKOR Zマウントレンズ(特に50mmf1.8s)を選びました。
私にとってはびっくりするくらい綺麗に写るレンズ(24-70も50mmも)と思ってたので、ワーストに選ばれたのはびっくりしました。
内容を確認するとボケが汚いのと玉ボケが玉ねぎ(年輪)が目立つってところが気にくわなかったみたいです。ひょっとするとワーストレンズに選んだ人は、これまでのNIKKORレンズが好きだったのかもしれませんね。
でも、ニコンにしてみれば解像感でシグマにやられて、忸怩たる思いをしていたのかもしれません。そんな中で出してきたニコンの105mmf1.4なんかは解像感とボケの綺麗さがともなった凄いレンズでした。(いまはシグマも同スペックでスーパーレンズを出してますが)
ともかく、市場の声にこたえる形でZマウント第一弾は解像感に注力したんでしょう。ボケは汚いとは思いませんが、売りにするほど力は入れなかったんだと思います。
ところでレンズの評価ってどんなところで決まるんでしょうかね?
2.レンズの評価って?
ざっとネットで探してみたところ大きくは下記の4つに分かれるそうです。
①機能項目:F値、最短撮影距離、焦点距離など所謂スペックと機械としての性能
②性能項目:被写体の形状・構造・明るさ・色などの伝送
③外観項目:そのまんまで質感など
④価格:そのまんま
①は今回のZマウントレンズでいうと、F1.8やF4からもわかる通り素晴らしいスペックというわけではありません。あきらかにフラッグシップではありません。
②今回ここの一部が問題とされています。(のちほど)
③デザインは好き嫌いがあるでしょうが、現代的なスッキリした感じです。触った感じはは悪くなく、むしろ価格に対していい出来だと感じています。
④価格については、Fマウントの同スペックと比較すると単焦点は高いのですが、サードパーティの同等品とくらべるとそんなに高くない(発売時期が違うので定価で考慮)ですので、まあこんなもんかなって感じです。(タムロンの45mmf1.8は定価9万でニコンの50mmf1.8は定価9万180円)
これらすべてが最高と思えるレンズは存在するわけがないと思います。①~③が最高だと④は恐ろしく高価になりますから。また、③は人によりますしね。
3.レンズの性能について
上記の②について、さらに4つに分かれるそうです。
(1)被写体の幾何学的形状の伝送の正確度:歪曲度、歪曲収差
(2)空間周波数別のコントラストの伝送度:MTF
(3)輝度一様な被写体の画面中心から周辺への照度変化度:周辺光量比
(4)被写体の色再現度:分光透過率、カラーコントリビューション
(5)三次元空間の結像性能・ボケ味:ボケ味
(6)ゴースト・フレアの発生度:フレア率
もはや書いてて何のことかわからなくなってきますが50mmf1.8sは、このうち(4)と(5)以外については一定以上の評価を受けていると思います。
問題のなっている(5)については数値化できないのと、撮影者の腕(上手い人はレンズのおいしいところを使うと思います)や環境に依存するところもあるので、評価の難しいところだと思います。
今回、ここだけを切り取ってワーストとしたことが、私にとって納得のいかない一番の理由です。
だって、解像感は抜群ですよ。これまで使ってきた最高峰のレンズと比べても負けてないどころか勝ってると感じてます。ボケはこれまであまり重視してこなかったのでよくわからないですが、確かに撮影した写真を見比べると105mmf1.4Eのほうが上に感じます。(D850で撮ったものですけど)
でも、価格が2倍以上違いますしね。上の4つのバランスからいうとベストレンズに選ばれても良いんじゃないかな?と思いますよ。
ところで、(1)~(6)までいろいろありますが、私としてはボケ味も大事ですけど、ピントが合ったところの表現力も大事だと思います。
ということで、年末年始はこの辺を掘り下げて撮影してみようかなと考えています。仕事も終わったし。
手持ちのレンズが少ないので、大した比較にはならないでしょうが、ピントが合ったところやボケ部分の諧調がどんな感じか、それにともなって立体感はどうかってのをAF-S 58mmf1.4Gと比較してみようと思ってます。
最後にクリスマス飾りを片付ける前に玉ボケを撮ってみました。
こんな感じのを玉ボケします |
Z 50mmf1.8S |
AF-S 58mmf1.4 |
Z 24-70mmf4 |
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