EOS Rのファーストインプレッション


まだまだEOS Rを使いこなせているってわけではありませんが、簡単な感想を。

1.手触りなど



好みの問題ですけど、格好良いです。

RF24-105 F4L IS USMとの組み合わせではレンズが若干大きい感じがしますが、持ってみるとしっくりきます。EOS RとRF24-105 F4L IS USMで1.36Kgですから最近のミラーレスとしては大きめな部類ですね。

Z6とキットズームで1.17Kgよりは一回り大きく重いですね。X-H1とXF16-55f2.8で1.32Kgですからほぼ同等。大きさもX-H1くらいに感じます。

グリップはとても良く、グリップの素材も指がしっとりと吸い付くような素材でグリップ感は良好。小指までしっかり握れるので安心ですね。

RF24-105 F4L IS USMは、量販店で触ったときはイマイチな質感の印象が残っていたのですが、実際使ってみるとしっかりとした作りで、フードもロック式で好印象です。写りも素晴らしい。

露出はZ6よりも敏感な感触。AFポイントを動かすとすぐに露出が変わります。これもX-H1と似ています。

AF自体はとても早く正確です。枝などがたくさんあると後ろに抜けることはありますけど、まあそんなもんですよね。瞳・顔認証も正確で実用上困らないと思います。

 2.写りなど

RF24-105 F4L IS USMとの組み合わせだけでの印象ですが、とてもシャープで繊細なイメージです。

Z6はコントラストが強いというか、派手目な印象があり格好いいんですけど、ちょっと疲れる時もありました。

それに比べると、画素数が多いっていう印象ではないのですが、すこしおとなしい、やさしい、自然な印象です。



ダイナミックレンジは、フルサイズだからといってとにかく広いっていうことはなく、ある程度頑張りますが白トビもしてしまう感じ。

でもカメラってそんなもんじゃないのかな?って受け取っていますので、悪い印象はないです。その分、デジタル感が少ないように感じていて好印象です。


3.バッテリーなど

バッテリーは思っていた以上に持ちます。数日に分けてスナップで250枚くらいとって残量が50%くらいなので十分ですね。

とはいえ、予備は1個くらい欲しいかな。バッテリーグリップは迷っているところです。

これ以上大きくなるのもしんどいかな?


4.不満点

全体的には満足していますが、EVFはもう一歩といったところ。

のぞいた感じはきれいで不満はないのですが、撮影して1秒後くらいにカクついてしまいます。Z6でもX-H1でもなかったことなので、ここは不満ですね。

また、連射時のEVFの見え方はちょっと良くないというか、連射したくなくなります。まぁ、ほとんど連射することもないので良いのですけどね。

EVF以外には、AFセレクター(ジョイスティック)がないので、AFポイントの移動がしにくいところ。背面モニターで行っていますが、まだ慣れないですね。

もう一つはボタン・ダイヤルのカスタム自由度が少ないこと。ダイヤルは各モードごとに設定項目が決められてしまっているし、特にMモードはもっと自由に決めたい。

マルチファンクションバーは思っていたよりも感度も良く使えそうな気がしたのですが、露出補正が入れられない。なんでやねん。

まあ、操作性はこちらが慣れればいいのですがね。

突き詰めると不満はEVFのカクツキだけです。なんとかファームアップで頑張ってくれないかな?

 


5.まとめ


キヤノンの最初のRFマウントのミラーレスカメラで、価格も20万強からスタートとかなり(キヤノンにしては)抑え目な印象を持っていたカメラなので、それほど力を入れた機種ではないのかな?と思っていました。

実際に使ってみると、一眼レフ機ほどではないですが、(不満はありますが)EVFもキレイで、出てくる画質もキレイ。操作性も(自由度は少ないですが)よく考えられていて、なんでこんなとこにこのボタン?みたいなのはありません。(X-H1比)各ボタンやダイヤルの反応も良く、使っていて不満の少ないカメラですね。


カメラのキタムラの中古価格なら美品でも15万円台で手に入ります。この価格からするとかなりコスパの良いカメラだと思います。

同価格帯にはZ6がありますし、あちらも完成度の高いカメラでした。画質も好みの範囲でしょうから、ニコン・キヤノンはやはりカメラメーカーだなと感じます。

スペックだけでなく、実際に『写真を撮る』というカメラ本来の仕事を考えるとさすがに長年カメラメーカーをやってきただけのことはあるなと感じました。

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