Z24-70mmf4S 渾身のレビュー
1.Z24-70mmf4Sの現状
今日は家族で一人だけ休みだったので、昼からビールを飲みながら映画を見たり、カメラを掃除したり、猫のトイレを徹底的に掃除したり、まったりと過ごしています。
レンズの手入れをしていると、やっぱりZレンズって質感が良いなとしみじみ感じていました。
Z50mmf1.8Sは50mmという画角もあって、それなりに人気もあり値落ちもほとんどありません。(マップカメラで新品74,250円、中古は欠品)
しかしながら、Z24-70mmf4Sはマップカメラで新品119,790円、中古美品で46,800円・・・。
キットレンズなので使わない人が売却するため、中古価格が落ちやすいという側面はありますが、安すぎないですか?
これがいかに異常かというと、同じようなキットレンズ扱いの標準ズームでいうと、AF-S Nikkor 24-120mmf/4G ED VRというレンズがあります。これは新品価格が142,560円で中古並品が47,800円。
ちなみに、DXの標準ズームでAF-S DX NIKKOR 16-80mm F2.8-4E ED VRというものがあります。これは新品価格99,300円に対し中古良品が59,800円。
ええ、『なんでやねん!』でしょう?
推測ですが、(何の価格でもそうですが)中古価格は需給で決まります。
すでにキットレンズとしての役目を終えつつある一眼レフ用のキットレンズは、今後供給が大きく増えることはないですよね。
対してZ24-70mmf4Sは、現在もこれからもキットレンズとして販売されることが予想され、しかもキャンペーンの時にニコンがキットレンズセットの値引き額を大きくしていることから、カメラ本体だけが欲しい人もキットレンズセットを購入します。(売れば少しでも安くカメラが手に入りますからね)
となると、キットレンズは今後もどんどん市場に出てくるので、カメラ屋としてはしばらくは買取価格を上げられないでしょう。もちろん、販売価格も上げられない。
知ってます?このレンズの買取価格って26,600円ですよ・・・。
じゃあ、このレンズは悪いのかって?
そんなわけがないじゃないですか。Zレンズですよ!
ということで、レビューしてみます。写真はすべてJPEG撮って出しです。
ちなみにここまでが前振りです。今回は長いです。
2.Z24-70mmf4Sの良いところ(1つ目)
ニコンはこのレンズについてこのように述べています。
描写力と携行性に優れた高性能な常用標準ズームレンズ
無限遠から近距離にかけての収差変動を抑制した光学設計により、ズーム全域で、画面の中心から周辺までシャープで均質な描写が得られます。ED非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用。使い勝手のよい標準域の焦点距離範囲、f/4で一定の開放F値、ズーム全域で実現した0.3mと短い最短撮影距離で、幅広い撮影フィールドや被写体に対応します。また、ボタンレスの沈胴式ボディーを採用し、携行性に優れた機動力と高い光学性能を両立しています。(ニコンHPより)
よくわかりませんが、素晴らしいレンズだということですね。
上の写真を見ると、フルサイズミラーレス機の中でも小型の部類に入るZ6と組み合わせても、違和感のないサイズ感ですね。
そう!このレンズのいいところの一つ目は、小型軽量レンズ(言い切ります)であることです。
上の写真は、万人に伝わりやすいようにロシアンブルーとの大きさを比較したものです。
うん!小さいですね。
約77.5mm(最大径)× 88.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで、沈胴時)で500gという軽さ。Z6と組み合わせても1,175gと超軽量です。
構えた時のバランスもコントロールリングの手前当たり(下の写真でいうと24-70/4Sと印字されているあたり)で、構えやすい。
上から見てもわかる通り、イイカンジですね。
このレンズは、持ち歩き時のサイズを最小化するため、沈胴式です。実際の使用時はこんな感じです。
24mm時 |
70mm時 |
こんな感じで伸びますが、70mmの時でも重心はコントロールリングあたりで、それほど重心移動はありません。
撮影する人のことをよく考えて開発された素晴らしいレンズですね。皆さん使いましょう!
3.Z24-70mmf4Sの良いところ(2つ目)
話は変わりますが、Z6って動画性能に定評があるんですよね。よく知りませんが。
上の写真で見るとわかるように、押しやすいAF-ONボタンのすぐ左側に動画と静止画の切り替えレバーがあります。
こんなに触りやすい場所にセレクトレバーをつけたことからも、ニコンの動画への意気込みがわかりますよね。(あまり使っていないので)動画に関して良いとか悪いとか言えませんが、たぶん間違いなく良いです。
で、このレンズについてニコンはこのように述べています。
スムーズな映像表現を可能にする数々の配慮
フォーカシング時にピント位置の移動に伴って画角が変化する「フォーカスブリージング」を抑制。各操作リングは滑らかな操作感触で、ピント、明るさの変動がスムーズな映像表現を可能にします。また、滑らかでチラつきにくい絞り制御により、明るさの変化が自然な映像を実現します。(ニコンHPより)
よくわかりませんが、とても良いということでしょう。
実際、撮ってみても手振れ補正も良く効きますし、画質も綺麗。AF駆動音もほとんど気にならないレベルに抑えられています。
そう、このレンズの良いところ2つ目は、動画にも向いているレンズです。
AF-Sのレンズに対して勝っているところですね。
ちなみに、動画撮影時にISOとかF値とか露出補正を変更したい場合は、事前にコントロールリングに設定しておくことで、静粛に操作ができます。
3.Z24-70mmf4Sの良いところ(3つ目)
言われてみるとフッ素コーティングされているように感じられますね |
そう、伸びてるところからゴミとか水とか入るんじゃないの?ってこと。
ですが、安心してください。配慮されています。
防塵・防滴に配慮した設計
埃や水滴の侵入を防ぐシーリングをレンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所に施した防塵・防滴※に配慮した設計です。
※防塵・防滴に配慮した設計となっておりますが、すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。(ニコンHPより)
レンズの最前面にフッ素コートを採用
優れた防汚性能で汚れが付着しにくく、付着した場合も簡単に拭き取り可能なフッ素コートをレンズの最前面に採用 。ニコン独自のテクノロジーで耐久性が極めて高く、コーティングが剥がれにくいため、他の同様のコーティングよりもはるかに多くの拭きとり回数に耐え、その効果が長期間持続します。また、反射防止効果もあり、クリアーな画像の撮影に貢献します。(ニコンHPより)
防塵・防滴に配慮しているばかりか、レンズ最前面にフッ素コートまで採用されています。しかも絞りは電磁絞りです。どうです?安心でしょう?
安心ですよね。
4.Z24-70mmf4Sの良いところ(4つ目)
4つ目は、もちろんニッコールレンズですから光学性能ですよね。
高画素デジタルカメラに対応する優れた光学性能
ED非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用し優れた光学性能を実現。無限遠から近距離まで、絞り開放から、画像周辺部までシャープな解像力を発揮します。また、ズーム全域での短い最短撮影距離0.3m、良好な点像再現性、そしてナノクリスタルコートを採用した高い逆光耐性なども備えており、さまざまなシーンで静止画・動画を問わず高画質が得られます。(ニコンHPより)
まずは逆光耐性について。
優れた逆光耐性(ナノクリスタルコート)
ナノクリスタルコートの採用と光学設計での配慮により、ゴースト、フレアを効果的に抑制。逆光などの撮影でもクリアーな画像が得られます。(ニコンHPより)
ちょっと最近逆光ってあまり撮っていなかったのですが、まあ、強そうでしょ?ゴーストも出てないし。
次は全体的なシャープさについて。
開放絞りでも風景のディテールまでシャープに描写(ニコンHPより)
f5 |
次は寄れるってことですが、最短0.3mです。寄った写真を撮っていないのでわかりませんが、ニコンが言うんだから間違いないでしょう。
最後は24mmから70mmをカバーしている焦点距離について。
広角24mmから中望遠70mmまでをカバー
広角24mmから中望遠70mmまでの、使いやすい標準域の焦点距離範囲をカバー。日常のスナップからポートレート、風景まで、幅広い撮影シーンと被写体をレンズ交換することなく1本でカバーできます。(ニコンHPより)
えっ?見ればわかる?
でもニコンのHPに書いてますしね。
冗談抜きで、24mmから70mmまであれば、大体のスナップ、特に家族写真なんかはカバーできます。欲を言えば100mmくらいまであると良いんだけど、まあ仕方がない。
24mm |
53mm |
32mm |
61mm |
緑の色表現も綺麗だと感じています。
望遠側でも広角側でもとにかく写りが良い。
Zを使うなら、このレンズは手元に置いておいたほうが良いと断言できます。(そのためにこんなに長々とかきましたので)
だって売ったって3万円にもならないんだよ?
FTZ経由でFマウントのレンズを楽しむのも良いんですけど、せっかくZを使うなら、Zレンズを使ったほうが醍醐味を味わえるってもんですよね。
わずか70gの差で、今度出るZ24-200mmf/4-6.3 VRがアルネオコートだってことは考えずに、Z24-70mmf4Sを使いましょう!
5.まとめ
ここまで言ってもわからない人は、この動画を見てください。
どうです?使いたくなるでしょう?
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