誰が得するのかな?(愚痴)


7年ほど前、自動車部品メーカーのインド工場を見学させていただいた時に聞いた話ですが、例えばパイプを作るときに日本のメーカーは内径だけでなく外径も精度高く作るらしいです。対して現地メーカーは内径が合えば(もちろん必要な厚さが保たれていれば)良しとする。コストで勝てるわけがないですよね。必要以上に品質を求めても、生き残れない時代だとおっしゃっていました。

市場に求められている以上の品質は(ごく一部のマニア以外には)求められていないんですよね。最近のニコンを見ていると、ふと思い出してしまいました。

今後はカメラ事業を縮小する方針で、(コンデジなどではなく)利益の撮れる機種に絞って開発をするでしょうから、事業規模ではソニーやキヤノンとは比べるものではなくなっていきそうですね。気軽な写真や動画はスマホには敵わないでしょうから、正しい判断かもしれませんね。(結果は時間が経たないとわからない)

ソニーは数年前からリスクを取って開拓してきただけあって、ミラーレス機のなかでは圧倒的なレンズラインナップがあります。センサーを開発している強みもありますね。デザインは、私の好みには合わないのですけど、それでも使ってみたいと思って2度購入したことがあります。

キヤノンは、ズームレンズが優秀な印象があります。色味も私好みで、EVFさえ問題なければEOS Rを使い続けていたと思います。デザインはフルサイズミラーレス機の中では一番好きですね。

ニコンは・・・。物が良いのはわかりますが、地味なイメージ。質実剛健といえば聞こえはいいですが、すこし古いイメージ。かといって、その伝統的なイメージを宣伝しないし。良いものを作れば売れる時代ではないですよね。だって、Youtubeなどを見ても、ほとんど使わずにスペックでしか語らない人がほとんどだから。

カメラを始めようという人は、Youtubeを見たり、InstagramやTwitterを見たりして、好きな人が使っているカメラを買おうと思うでしょう?そうすると、ソニーがやはり強いし、富士フィルムも良いなってなりますよね。(私はDfが欲しいですが)

プロ写真家の動画をアップしているだけではちょっとね。見ないでしょう?明らかに宣伝文句を並べるだけなんだから。画質が良いといったって、画質に(異常に)こだわるのもごく一部で、新規の大半はスマホからステップアップ(?)してくる人ですから、どのメーカーのも十分綺麗だし。操作性が良いとか使い心地が良いとかって、どれも一緒に思うでしょうね。

ミラーレスカメラを何台も使ってみると、Z6/7の良さに気付くんでしょうけど、そんな人が世間に何人いるのかね。ニコン愛にあふれる私でさえ、写真楽しむだけならGRだけで良いんじゃないの?って思うこともあります。

とまあ、どうでもよいことを書いてしまったのは、Youtubeでニコンヤバイって動画を見てしまったから。登録チャンネルはずいぶん減らしたんだけど、Youtubeは優秀だからお勧め動画にこんなの入れてくるんですよね。わかってても見てしまった。途中までだけど。(ムカつくわ~)

正直、ニコンがヤバいとか、カメラ業界がヤバいとかいう以前に、世界経済がヤバいんだけどね。


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